Lesson 10-1 ベッドから眠気を追い払う

眠い…

朝起きられない、なんとか起きられてもベッドから出られない、ベッドからは出たけれどいつまでも眠気がとれない、などなど…。朝が苦手な人に限らず、こんな経験は誰にでもあるはずです。質の良い睡眠をたっぷりとって、気持ち良く目を覚ます。理想としてはもちろんそうですが、必ずしも毎日決まった時間にぐっすり眠れるわけでもないのが、つらいところです。

それでもとにかく、眠気を吹き飛ばして気持ちをリセットして、新しい一日を迎えたい。そんなときに使える、眠気解消法をいくつかご紹介します。

耳たぶを引っぱってみる

耳にはたくさんのツボが集中していて、100以上のツボがあるとも言われています。交感神経を刺激するツボもあれば、副交感神経を刺激するツボもあります。しかし、いちばん手っ取り早いのは、耳全体を刺激してやる方法です。これもやり方は簡単で、とりあえず目が覚めたら、左右両方の耳たぶを3〜4秒軽く引っぱって、パチンと放すだけです。痛くなるほど引っぱる必要はありません。これを何回か繰り返しているうちに、だんだん目がスッキリ覚めてくるはずです。

それから、軽く耳全体を揉んであげると、だんだん体全体がポカポカしてきます。耳を刺激することには、全身の血行を良くする効果があると言われています。

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とにかく目を開けてみる

なんとか起きられても、ついつい二度寝しちゃう…。疲れた日の翌日や冷え込みの厳しい朝などは特に、二度寝の誘惑は手強いものです。とにかく一度目が覚めたら、しばらく目をつぶらないように心がけてみましょう。ベッドの中からでも、どこか一点を集中して見つめていれば、誘惑を追い払うことが出来ます。

また、起きる時刻には、自然と部屋の中に光が入ってくるようにしておくと、目から光が入ることで体内時計が朝を認識するので、より起きるのがラクになります。明るいカーテンのほうをじーっと見つめていれば、眠気もゆっくりと遠ざかってくれるはずです。

ベッドから出たら、とりあえず雨戸やカーテンを開けて、部屋の中に光を入れることが、眠気を追い払う最良の方法です。また、繰り返しになりますが、朝から午前中にかけてたっぷりと光を浴びておくと、その夜のメラトニンの分泌が促され、結果的には睡眠の質の向上にもつながります

水を一杯飲んでみる

交感神経を刺激する方法はいろいろありますが、耳たぶを引っぱるのと同じぐらい簡単で、効果的なのが、冷たい水を一杯飲むことです。冷たい水を飲むことで、内臓の機能も活発になり、内側から体を活性化することになります。水を飲んだほうが、体温の上昇が早いという研究結果も、それを裏付けています。もちろん、消化器系の活動が活発になるので、朝の便通を促す効果もあります。

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Lesson 10-1 まとめ

  • 耳には100以上のツボが集中している。
  • 左右両方の耳たぶを3〜4秒軽く引っぱってパチンと放す。
  • 一度目が覚めたら、しばらく目をつぶらないようにする。
  • 起きる時刻には、自然と部屋の中に光が入ってくるようにしておく。ベッドから出たら雨戸やカーテンを開けて、部屋の中に光を入れる。
  • 冷たい水を飲むと内臓の機能が活発になり、内側から体を活性化する。